私のベーシック図鑑



クルーネック七分袖Tシャツ
1枚でもカジュアルになりすぎずきれいめな印象で着られるのは、太めに仕立てたネック部分のパーツの効果。
手首がのぞく七分袖は、コーディネートを全身で見たときにバランスが取りやすく、すっきりとして見える。
インナーが透けづらいよう、程よい太さの糸をギュッと目を詰めて編んだコットンは、肌ざわりなめらかでとてもやわらかく、ロングシーズン活躍するのもポイントだ。
細やかな素材とデザインへのこだわりが、身につけたときの違いを生む。


ストレートデニム
デニムを熟知するブランドならではの、本格的なヴィンテージの要素を取り入れた肉厚デニム。
後ろポケットが隠しリベット(鋲)になっていたり、ステッチが2色使いになっていたり、折り返してもかわいいよう裏の生地端を赤耳風の始末にしていたり…。
ディテールの意味を知るほどに長く愛用できる理由がわかる。
丸みのあるシルエットと、程よいゆとり、やや深めの股上で、より女性の身体を美しく見せるようシルエットをアップデートした。

デニムサイドジップパンツ
やわらかさと軽やかさ、その履き心地にファンが多く、定番として作り続けているデニムパンツ。
履くほどに味のある色味と風合いが生まれる、軽いライトオンスのムラ糸デニムを使用。
ゆったりとしたシルエットなので、寒い季節にはインナーにタイツやレギンスを重ねて、1年を通して愛用することができる。
ヴィンテージのランチパンツ(男性の作業着だったジーンズを、1930年代に女性が履きやすいようサイドジップにデザインして生まれたパンツ)をベースにしていて、ディテールはそのままに、現代に履きやすいようリサイズ。
歴史に裏打ちされた魅力が新鮮に映る。


ラウンドカラーシャツ
ブランドのシグネチャーにもなっている丸衿シャツ。
メンズシャツの本格的な仕立てに、愛らしい丸衿や、リズミカルに並んだくるみボタン、小ぶりの胸ポケットなど、遊びのあるディテールが心をくすぐる。
細い糸を使ったコットンブロード生地は、肌ざわりがなめらかで、上品な光沢感とハリが魅力だ。
カジュアルに着られるよう、身頃に程よいゆとりを持たせ、ウエストのシェイプもゆるやかにアップデート。
着やすさをいつも見直しているからこそ、定番として受け入れられ続けている。

クルーネックTシャツ
1枚で着ても安心感のある、ギュッと目の詰まったしっかりとした生地感のTシャツ。
ネック部分のパーツや袖の折り返しの幅を太めにデザインしたり、首もとの二本針ステッチの幅を狭めしたりすることで、カジュアルな印象になりすぎず、大人の上質なTシャツスタイルを叶えてくれる。
衿ぐりを少し詰め、よりベーシックに着られるようアップデートした。


デニムサルエルパンツ
股上の深いサルエルパンツを、一年を通して活躍する程よいオンスのデニムでデザイン。
カジュアルだけれどスタイリッシュ、そんな便利な1本に仕上げた。
フロントに並ぶサスペンダーボタンや、バックの尾錠(バックストラップ)、スリット、ボタンフライの仕様など、ワークのディテールも着こなしのスパイスに。
少しだけ足首がのぞく九分丈、身体の線を拾いにくいほのかなテーパードシルエット、さりげない生地のヴィンテージ感で、とことん女性の履きやすさにこだわった。

チノタックプリーツスカート
“チノパンのように何にでも合わせやすく、気軽に履けるスカートが欲しい”というデザイナーの想いから生まれた1枚が、ブランドのロングセラーに。
少し光沢のある上品なチノ素材をたっぷり使用しているけれど、重さはなく、軽やかな履き心地。
バランスよくすっきりと見えるよう、ウエストまわりのプリーツを中縫いにしてボリュームを抑え、ゆるやかで美しいAラインを描くようにデザインした。
両脇のプリーツ奥にさりげなくポケットがついている細やかな配慮もうれしい。

ストレートチノパンツ
上品な光沢のある上質なコットン“コーマ糸”を使用した、ゆったりシルエット、フルレングスのチノパンツ。
さりげないウォッシュ加工が施され、やわらかいので、初めて履くときから自分の身体や動きになじむ。
シャープな印象になるよう、ステッチは控えめに。
よく見ると、ポケット口にはステッチは無く、ベルトループのステッチも中央に1本のみ。
ワークすぎず、きれいめに履けるので、レザーシューズとの相性も抜群だ。

STAFF
Photograph:Hiroto Hata
Styling:Setsuko Todoroki
Hair & Make-up:Takae Kamikawa(mod’s hair)
Model:Yuka Sakamaki
Edit & Text:Kaoru Adachi